2015年06月22日

旅する個室、旅する食堂

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寝台列車というものが、結構好きだったりします。
といっても寝台列車なら何でも良い訳でもなく、
“2人用個室”・“食堂車”・“ロビーカー”の3点セットが揃っているものに限られます。
近年では、「北斗星」・「カシオペア」・「トワイライトエクスプレス」の3つしかなく、
「トワイライト」は既に終了、年内には全滅といってもよいかもしれないです。
「ななつ星」などは、金額的に論外です。内容的にも旅人には関係なく、
金持ちの暇つぶし道楽用お召し列車であるので、鉄道史的にも全く無価値かと。
音楽を聴くと言う趣向から大きく逸脱した、無意味な超高級オーディオに似ていなくもない。

で、一体何が好きだったのかと言うと、
・移動する電車の中に一室があり、流れる車窓を見ながら一晩過ごす現実の中の非現実。
・移動する電車の中で、流れる夜景を眺めながら食べる夕食とお茶、
 何事もなく流れる異郷の朝景を眺めながら食べる朝食。
・寛ぐためだけにある、だけど何故か車内にあるロビー。
無理やりまとめると、あるべき場所ではない所に何故かある、組み合わせの妙なのかもしれません。
旅先にスタバ、旅先にイオンを求める人達が多いこのご時勢、理解は得られないと思います。

そう、間違っても寝台列車に求めはならないのは、
・ゆっくり寝る。(しこたまゆれる列車でぐっすり寝れるのはかなりの強者だけ)
・超美味しい料理。(狭くて揺れる厨房で、んなモン作るのは至難の業。
 でも、プレヤデスは美味かった。)
そう、列車にコレらを求めるのは、畠山選手に盗塁を求めるようなモンです。

短い豪華寝台列車の歴史の中、その季節を生きる事のできた自分は、
トライライトエクスプレス「スイート・ロイヤル」
北斗星「ツインDX・デュエット」
カシオペア「メゾネットスイート・カシオペアツイン」
と乗車する事が叶いました。
常に一緒に旅してくれるお嫁さんがいた事、
そしてこの先、乗りたくても乗れない事を思えば、かなり幸福であったと思えます。

廃止になった今でこそ明かせますが、プラチナチケットであるはずの
トライライト・スイートが取れた理由。
実は、JR西日本の旅行代理店のとある支店に行って一言、
「新婚旅行です」と言えば、なんとスイート事前枠が降ってわいて来るのです。
但し、挙式プランを申し込む必要はありますが。
ウチは小さな挙式プランでしたので、実に格安でスイートに乗れたのでした。
まぁ、人生で1度しか使えない手ですが、安価で確実にスイートに乗れる
唯一の方法だったのかもしれません。

スイートといえば最高級、と思われている方も多いかと思います。
当方も昔はそう勘違いしておりました。
以下、現役ドアマン彩雲4号さんのブログ
(大船モノレール休止中ではお世話になりました)より引用
“よく「スイートルーム=最高級部屋」と誤解されますが、
寝室とパーラー(リビング)と分かれているのがスイートなんです。
なので分かれていれば高級じゃなくても「スイートルーム」なのです。”


そう、だからこそカシオペア・メゾネットスイートはスイートであり、
北斗星最高級の個室はロイヤルなのです。

6/8、上野発北斗星へ乗車。残りの人生は長けれど、これが最後の豪華寝台での旅。
ロイヤルの夢は、ヨーロピアンロフトに引き継がれる。
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posted by しまりす at 12:19| Comment(0) | 旅人 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする